仕上げみがきイヤイヤの原因と対策は?
2歳前後からはじまるイヤイヤ期。この頃の仕上げみがきについてのお悩みは本当によくお聞きします。
まずはお子さんが仕上げみがきを嫌がる理由から探っていきましょう。
考えられる理由のひとつは、お子さんが成長し「自我」が芽生えたから。仕上げみがきだけでなく、ご飯もイヤ、着替えもイヤなど自分の意思をはっきりと言えるようになったからですよね。そのほか、自由な動きを制限されるのがイヤ、遊んでいたいといったお子さん側の事情もあるでしょう。
「我慢」が通じないイヤイヤ期にお子さん側の行動を変えるには、単刀直入に言って、歯みがきタイムを楽しいと思ってもらうよりほかに方法はありません。対策としては、
1. 「 動画や歌で楽しく!」
◎楽しい雰囲気で仕上げみがきをしましょう。お気に入りの動画が見つかると良いですね。
2.「いろんな味のはみがき剤で!」
◎バナナ味やアップル味、グレープ味など、いろんな香味のものが売られています。いくつかそろえて、今日は何味?と選べると楽しいですね。
3.「みがく係を交換!」
◎いつもお母さんがみがいているなら、ぜひお父さんに。慣れない分やさしく歯みがきしてくれるのでお子さんに結構好評です。
4.「無理な時はお休みで。」
◎歯みがきはとても大事。でもたまのお休みなら大丈夫。次の日すぐに虫歯ができるわけではありません。今日はもう無理という日は、明日必ずね!と約束してお休みもありです。
一方、親御さん側の問題としてよくあるのが、みがく側の顔が必死で怖いというもの。笑顔をつくっている方が良いですね。
そしてもう一つありがちなのが、歯みがきによる痛みです。歯ブラシが当たって痛い、爪が当たって痛いといった不快な経験があると、お子さんががんとして口を開けない原因になってしまうことがあります。
楽しい雰囲気づくりにつとめることと、仕上げみがきのコツをつかむこと。
そして仕上げみがきに悩んだらまずはプロに相談を。さまざまな歯科情報がネットに流れるいま、どれが正しいのかを自分で考えるのは大変ですね。その思い肩の荷を、ぜひ歯科医院で軽くしてください。
もちろん、はじめての歯医者さんで泣いてしまうお子さんもいます。それでも何回か定期的に通って、チェアに座ったり、お口の中をちょっとだけ見せてくれたりするうちに、少しずつ慣れて平気になっていきます。
お子さんの歯の心配を抱え込まずに、ぜひご相談ください。