歯みがきのターゲットは、この細菌たち!
むし歯を防ぐなら、むし歯菌の頑丈な棲家、バイオフィルムがターゲット。
歯周病を防ぐなら、歯周ポケットに溜まるプラークを狙います。
バイオフィルム?、プラーク? それぞれどんな特徴があるのかご紹介していきます。
🦷 バイオフィルム
細菌がつくる多糖体の丈夫な膜(菌膜)で、排水管のヌメヌメの仲間で歯にベタベタくっつきます。殺菌剤がしみこみにくいため、バイオフィルムの中はむし歯菌をはじめとする細菌たちの楽園。成熟して強固にくっつくには、3~4日かかるので歯ブラシで歯面をしっかりとこすり、1日1回はバイオフィルムを作らないようプラークを取り除いておくことが肝要です。強固にくっついたバイオフィルムは歯医者で取り除く事が出来ます。
🦷 むし歯菌
歯面にくっついたバイオフィルムの丈夫な膜をシェルターとし、中にたてこもってヌクヌクと繁殖します。砂糖が大好きでさかんに食べてはじゃんじゃん酸を排泄するため、バイオフィルムのなかは酸でいっぱいに。。。この酸が歯を溶かして「 むし歯 」ができます。
🦷 歯周病菌
歯の健康に大きな被害をもたらすのが、歯周ポケットのなかに潜む歯周病菌。歯周病菌の出す毒素が歯ぐきや歯、支える骨に炎症を起こし、「 歯周病 」を引き起こします。一晩で約100倍に増殖するので日々の除去は必須です。空気が苦手で奥へ奥へと隠れたがるため、除去はなかなかやっかいです。
🦷 プラーク
緩やかに繋がった細菌集団でバイオフィルムほどのしつこさはまだないですが、歯と歯ぐきの間にできた歯周ポケットなどに溜まりやすいです。軽石状で穴ぼこだらけの歯石にこれが入り込むと歯ブラシでは除去できず、歯周病菌が炎症を引き起こす原因になります。歯科医院で歯石ごと除去しましょう。