歯みがき剤の効果をうまく引き出しましょう!
予防力アップには歯みがき剤選びも大事ですが、使いかたもとても大事なんです。
今日は、再石灰化をスピードアップさせる「高濃度フッ素配合歯みがき剤」の使いかたをいくつかお教えします。
①毎日使います。
食事ごとに溶けている歯を守るには、溶けるスピードに勝るスピードで補修をすることが肝要。
フッ素の力を借りるために毎日使いましょう。
②寝る前が効果的。
フッ素はお口の中に長くとどまるほどよく働いてくれます。
就寝中は唾液が減るので、寝る前に使うとフッ素が唾液に流されず、再石灰化の効果が上がりやすいです。
③すすぎは1回で。
せっかく高濃度フッ素配合の歯みがき剤を使っても、すすいで捨ててしまっては十分な効果は期待できません。
すすぎは最低限に。なるべく1回にとどめましょう。
④水は少な目で。
すすぎに使う水は、おちょこ一杯分もあれば十分です。
製品によっては、すすぎに使う水の量を紹介していますので、メーカーのサイトを参照してみましょう。
⑤使用料は適量で。
年齢ごとに使用量の基準が設けられています。たくさん使えばよいというものではなく、もちろん使用量が足りなければ効果も落ちます。
⑥ジェルや洗口液をちょい足し。
寝る前に、すすぎが少なくてすむジェルや、すすぎが必要ない洗口液を使うと、フッ素がお口にとどまりやすく効果がアップします。
患者さんのむし歯のなりやすさに応じて、高濃度フッ素配合の歯みがき剤だけでよいのか、あるいは寝る前にフッ素配合ジェルやフッ素洗口液も使えばもっとよい結果を導き出せるのか、そうした診断はやはり歯科の専門家だからできることなんです。
もしも歯みがき剤に迷ったら、まずは製品の表示を確認することです。そしてミスマッチを起こさないために、歯科医院であなたに合った歯みがき剤と、その使いかたを教えてもらいましょう。
上手な使いかたで本来の効能を引き出し、健康増進に役立てていきましょう!